WEB漫画のコマ割りは縦読みでなければいけないのか

漫画のコマ割りというのは基本的に右から左にながしていくのが基本ですよね。 しかしWEB漫画においては、スマホやPCでの動作の関係上上から下へ見ることがあります。 いわゆる縦スクロール型のコマ割りですね。 あまり一般的なコマ割りではない縦スクロール型のコマ割り。 WEB漫画を描く際のコマ割りは縦スクロールのほうがいいのでしょうか?

WEB漫画は縦スクロールのほうがイイ?

縦スクロールのコマ割はスマホで漫画を読むために誕生しました。 まだ誕生して10年も経ってない、漫画の技術手法なのです。 しかも浸透はまだまだしていない。 右から左に読んでいくコマ割りの手法は戦後、手塚治虫が生み出した手法で誕生から約50年以上はたっています。 誕生からすでに長い時間が経っているので、コマの割り方も様々な方法があります。 対して誕生してまもない縦スクロールのコマ割りはまだまだ発展途上。 読む側の人間のなかにも縦スクロールの漫画を否定する人も多い。 一時期は縦スクロールのコマ割が流行っていくと言われましたが、あまりそういう気配はありませんね。 と、まあ縦スクロールのコマ割りの悪い部分ばかりあげてしまいましたが、もちろんメリットもあります。

【縦スクロールのコマ割りのメリット】

  • スマホ・タブレットに適しているため読みやすい
  • コマのメリハリを考えなくていい

【縦スクロールのコマ割りのデメリット】

  • 見開きができない
  • 表現に制限が生まれる

縦スクロールのメリット

スマホ・タブレットに適しているため読みやすい

いまや漫画を読むのは雑誌よりもスマホやタブレットで読むのが一般的になっています。 昔は電車のなかで漫画雑誌を読んでいる人が多かったですが、いまは雑誌を読んでいる人ってなかなか見ません。 だけどスマホやタブレットで読んでいる人は見かけます。 スマホやタブレットは気軽ですからね。 ただ難点が1つあり、スマホのような小さい画面だと文字や絵も小さく映ってしまい読みにくさを感じる点。 雑誌で掲載されている漫画は、そもそもがスマホで読むことを最初から想定していないので、読みにくさがどうしてもでてきてしまいます。 その点、縦スクロール型の漫画は最初からスマホで読むことを想定されているので、小さくて読みにくいということがない。 ストレス無く読むことができるわけです。 ※縦スクロールが嫌いな人はもちろんストレスを感じますけどね。 WEB漫画のサイト・アプリの「Comico」は縦スクロールの漫画しか掲載できないのですが、文字や絵が小さくて読みにくいなと感じたことがありません。

コマのメリハリを考えなくていい

従来の漫画は、コマの小ささ大きさで表現のメリハリをつけてきました。 コマが大きいことで描かれるシーンもインパクトが大きくなる。 そのインパクトが漫画の面白さにつながります。 対して縦スクロールのコマ割りは常に均一の大きさで描かれます。 均一な大きさのコマの中で、シーンが変わっていくサマは動画メディアに近いといえるでしょう。 従来の漫画は、どんなシーンを描くのかを考えるにくわえてそのシーンにあったコマの大きさも考えなくてはいけませんでした。 コマ割りってけっこう頭を悩ませる要素なんですよね。 均一な大きさしか割れない縦スクロール型の漫画は、コマ割りの大きさを考える作業を飛ばせるので、作業としては楽です。 コマ割りに関して言えば、4コマ漫画に近いと言えるでしょう。

縦スクロールのデメリット

見開きができない

縦スクロール否定派からよく聞く意見として「見開いた時のインパクトが無い」というのがあります。 ページをめくった際に見開きのシーンがあると読者におおきなインパクトを与えられます。 2ページまるまる使った見開きシーンが使えるのは漫画の醍醐味といえるでしょう。 縦スクロールのコマ割りは当然「見開き」という技術は使えません。

表現に制限ができる

いままで一般的だった右から左の順のコマ割りでできていた表現が、縦スクロールだとできないことが多々あります。 特にキャラが横方向へ移動していることを表現したい場合は、かなり表現しづらいです。 こういった制限から、いまのところアクションやバトルといったジャンルは縦スクロールには不向きです。 逆に縦スクロールに向いているのは恋愛漫画やサスペンスなど。 「COMICO」で連載されていたReLifeは縦スクロール漫画のなかでもっとも成功したとえいえる漫画ですが、ReLifeは恋愛モノです。 バトルやアクションと比べ恋愛漫画はシーンのインパクトに頼らなくてもイイので、成功したといえるでしょう。 表現に制限ができると、描くことができるジャンルも限られてしまうのが、縦スクロール漫画の最大のデメリットといえるでしょう。
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